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オーバーハングの理解について【CH Driver’s Lesson①】

2019.3.2

今月から毎月1回、トラックドライバーとして絶対に覚えておいて欲しいこと、
そして、運送業者以外で同じ道路を走る一般の方々にも是非理解してほしいことを
当ブログで書いていきたいと思います。

記念すべき第1回目のテーマは『オーバーハング』です。
これは運送会社の教育では絶対に外すことのできない内容でしょう!

トラックに乗っている方は、当然何度も聞いたことがある用語だと思いますが、
普段乗用車にしか乗らない方にとっては、あまりなじみがないかもしれませんね。

そういう方のためにも、まずはオーバーハングがどんなものか、簡単に説明しましょう。

 

 

オーバーハングとは?
トラックなどが曲がる時に、後輪の中心から車体の後部までが外にはみ出す現象
のことです!

 


正直、言葉だけではわかりにくいと思います。
そこでチャーターズの優秀な管理者が検証してくれた資料を使って、
定量的に実際どのようになっているか見てみましょう!

 

次の写真はトラックの主な車格でのオーバーハングではみ出す距離です。
検証は停止時にでハンドルを左に目一杯切った状態で、発進して行なっています。

同じトラックといっても、乗っている車格や種類によってオーバーハングではみ出す距離が違うことがこうして数値化することでよくわかると思います。

チャーターズでは恥ずかしながら、毎年数件、一般道などでオーバーハングによる事故が発生してしまっています。そのほとんどが狭い交差点で右折しようとしているところ、その左側を乗用車が抜けていこうとするタイミングで、ぶつかってしまうものがほとんどです。

こうした事故の場合、当然トラック側に過失責任が発生するのですが、
トラックが曲がるときには、はみ出る部分があることを一般の方にも理解していただき、
少しは注意して欲しいと心の中では思いながら、事故処理することもあるのが本音だったりします。

「トラックははみ出すんだから、そのタイミングで通り抜けしないでくださいよ〜」
と、言いたいのは山々ですが、運送事業者として他人任せで解決することは決してできません。


自分の身は自分で守ることがこの業界の鉄則であるならば、
オーバーハング事故を防ぐためには、はみ出し部分があることをただ理解するだけでは
不十分であることがわかりますよね。

 

つまり、事故防止のためにドライバーが理解しなくてはならないこととして;

①自分のトラックの車格に応じたオーバーハングの距離

そして、これに加えて

②乗用車はオーバーハングがあることを知らない!(気にしていない!)

 

この2点を一緒に理解してこそ、ようやく注意できているということになります。


事故をして辛いのはドライバー自身です。

会社として、ドライバーを守っていくためにも、様々なことを行なって、
教育を続けていきたいと思います。

 

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