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ドライブレコーダーで見る事故事例【Vol.5 追突事故】

2020.5.7

チャーターズで行う安全教育の中で、プロのドライバーとして絶対に起こしてはいけない事故の1つとして
『追突事故』があります。

今年の3月以降は事故が減っている状況ですが、1月~2月にかけて、チャーターズでは追突事故が連続して発生しました。

こうした追突事故を起こした場合、その原因は『ただの前方不注意』であることがほとんどです。

では、なぜ前方不注意となってしまうのか? その理由として、ヒヤリングでよく出てくる回答としては;
・スマホやカーナビの画面をみていた(安全作業未順守)
・社内でよそ事をしていた(安全作業未順守)
・ボーっとしていた(意識低下)
・考え事をしていた(意識低下)
というように、さまざまです。

でも、決まって共通していることとしては、「きちんと意識して前を見ていなかった」ということであり、
その理由としては、運転に集中していなかったり、慣れた道を走っているための「漫然運転」以外のなにものでもありません。

今回のケースでも高速のジャンクションで前方が混んでいることに気が付いたのは追突のほんの少し前です。
それまでラジオに夢中になっていたようで、意識が 【ラジオの内容】に向いており、  結果として【前方への意識】が低下していました。

トラックは車両の全方向に死角が多くある乗り物です。
右左折時やバックの際には、見にくいことが理由でどのドライバーも必ず安全確認をして、危険がないか注意をして行動します。
ですが、追突事故については、見やすいがために「手抜き作業」となってしまうことが原因で発生します。

ここで改めて、トラックの速度と距離についておさらいしておきましょう!
時速80㎞で走っているトラックの秒速は、80000÷3600=22.2.... となり、
1秒間で約22メートル進むことになります。

ですが、本当に危険なのはこちらです。
1秒間のロスはイコール1秒間の判断の遅れにつながります。


※トラック協会HP【トラックドライバーのための安全運転基礎知識】より抜粋

実際に時速80㎞で走行している大型トラックの場合、停止距離はおよそ76m必要です。
※車格や積載重量に応じて変化するため注意!

これは、あくまでも前方をしっかり見ていたときの停止距離が76mであるため、
よそ見をしていた場合は単純に、【よそ見をしていた時間の秒速分の距離+76m】が停止距離(止まれない距離)となり、
危険はどんどん増えていきます。

こう考えるとよそ見している時間が5秒、10秒となった場合には、その間目をつぶって運転しているのと同じ状態です!
5秒のよそ見がどれだけの目つぶり運転になってしまっているのか、きちんと理解してもらうことが何よりも大切です。
【22m/秒速 × 5秒 + 76m = 189m】

高速道路など速度が出ている場所でこそ、前方から目をそらすことがいかに危険かきちんと理解し、
追突事故を起こさないためにも、意識をして前を見ながら運転することを心がけてほしいと思っています。

今後、追突事故を撲滅できるように、チャーターズでは安全会議や社内報などを通じて
何度でもこうしたことを伝えていけるようにしたいと考えています。

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